Keyboard Input Hackathon 2023 を開催しました!
Keyboard Input Hackathon というイベントを主催しました。
とても楽しかったこのイベントのことを、紹介させてください!
目次
Keyboard Input Hackathon とは
キーボードやタイピング好きが集まって、ゲーム/ツール/キー配列など、自由なテーマで創作を楽しみ、発表する、ゆるゆるハッカソンイベントです。
詳しくは公式サイト:Keyboard Input Hackathon (terum.jp)
なぜ開催したか
楽しいタイピングライフ
私は競技タイパーとして、タイプウェルや REALFORCE TYPING CHAMPIONSHIP などでライバルのタイパー達と腕を競っています。また、最近はタイピングゲーム/ツール開発者として、Typing (is) Nonsense の製作なども行っています。
長年タイピング関係の活動をしているおかげで、タイパーやタイピングゲーム開発者の知り合いが沢山でき、毎日楽しく過ごしています。
でも、なんか足りない……
でも、なんか足りない感覚がありました。
それはなぜか?
- 自作キーボード勢とか配列勢めちゃくちゃ楽しそうやん!
- なのに俺全然その界隈のこと知らないやん!もったいな!!
- 開発ガンガン進めたいのにノウハウ全然集まらんやん!!!
- この界隈に開発者沢山いるのにコミュニティ若干弱いのもったいな!!
そう、ワイワイと色んなキーボードを作って/使って楽しんだり、ワイワイと色んな配列を作って/使って楽しんだりしてる人たちに混ざりたいなーーーーーーーー!!!! と思ったのです。
あとは、そういう人たちと仲良くなってノウハウを頂戴したり、開発者同士が仲良くなることでキーボード/タイピング界隈の開発者コミュニティ活動が促進されるといいな、とも思いました。
イベント開いちゃおう
ということで、以下の 2 つをテーマにしてイベントを開くことを思いつきました。
- キーボード界隈の異文化交流をする
- 配列勢×自キー勢×タイパー×ソフトウェア開発者
- 開発者を刺激して開発活動を促進する
- 自分を刺激する、参加者を刺激する、見た人も刺激する
開いてみた結果
素晴らしい作品たち
こんなに素晴らしい作品たち(KIH2023作品発表ページ)が、たった 2 日という短い期間で生み出されました。
およそ 3 時間にわたる発表会 が終わった瞬間、「こんな濃密で幅広い作品群が、この狭い空間でたった 2 日のうちに生まれたのか……」と、なんだか呆然としてしまったのを覚えています。
ぜひ、発表会の生放送アーカイブや発表作品一覧をご覧になってください。
本当はここで皆さんの作品を少しずつ紹介したいところなんですが、面白い作品ばかりで無限に語ってしまいそうなことと、そんなことより生放送アーカイブと発表作品一覧を見てくれ! ということで、割愛いたします。
異文化交流
非常に充実した異文化交流ができたと思います。
それを端的に表すのは、参加者の一人である大岡俊彦さんの記事と、作品である動画だと思います。(ダイジェスト動画の説明欄から、各本編にジャンプすることができます。)
【薙刀式】キーボード強者の日常文打鍵動画: 大岡俊彦の作品置き場 (seesaa.net)
競技タイパーと配列勢という近くて遠い存在が一堂に会して、お互いの本音を語り合う経験は新鮮でした。
お互いに理解していること、誤解していること、なんとなく知っていること、全然知らないことがあったし、今もあると思います。
大岡さんは、私たちタイパーの入力風景を見て「すげーーーー!!!」というような反応をしてくれました。私の方でも、自作キーボード勢のパーツの違いに対する理解の解像度の高さに驚愕したり、漢直をはじめ各配列勢の入力風景の独自さに興味を抱いたりと非常に刺激的でした。
配列勢の人たちが、私のタイピングを見て競技タイピングを始めるかというと、基本的に、そうではないと思います。私自身も、配列弄りに足を突っ込むというと、競技への影響が懸念されるので突っ込みません。(自作キーボードはちょっとやるかもしれない)
じゃあこれまでと何も変わらないんじゃない? と言うと、それは違って、色んなことが変わりました。うーん、何が変わったのかな。言語化しにくいんですが、私の中では沢山のことが変わったように思います。
自キー勢でも配列勢でも競技タイパーでもソフトウェア開発者でもないキーボードが好きな人
話が少し変わります。
ここまで、自キー勢/配列勢/競技タイパー/ソフトウェア開発者の話をしてきたと思いますが、キーボード好きってそれだけじゃないと思います。
今回のイベントでは、Risaさんという方が動くカラフルキーキャップ スタンプという作品を創作されました。
私はこういうのも大好きです! 自作キーボード勢の人たちで、かわいいキーキャップを作る人とかも沢山いますし、タイプライターのようにインテリアとしてのキーボードというのもありますよね。
そっちの異文化交流も、もっともっと出来たらいいんですが、風呂敷を広げすぎるとイベントがまとまらないですし、中々難しいですね。
謝辞
参加者の皆さん
今回のイベントにご参加下さった皆さん、本当にありがとうございました。
もちろん、開発参加者の方だけでなく、観覧参加者の方も含めて、皆さんあってのイベントでした。
正直に言うと、会社の飲み会や身内のイベントならともかく、こういったコミュニティイベントの主催経験は無く、準備中も常に不安がありました。全然参加者が集まらなかったり、イベントが何かのトラブルで大失敗に終わったらどうしよう、と気を揉んでいました。
運営には至らない点もあった(本当に沢山ありました……)のですが、ある程度目を瞑って笑顔でご参加頂き、全体として楽しく実施できました。ありがとうございました。
もちろん、参加者の皆さんの優しさに甘んじ過ぎず、イベントアンケートを参考にして改善していくつもりです。今後とも、末永くお付き合い下さいますと幸いです。
ご協賛
皆様ご存じ REALFORCE の東プレ株式会社様に賞品のご協賛を頂き、楽しい REALFORCE 体験スペースを設けて頂きました(非常に盛り上がりました!)。
REALFORCE TYPING CHAMPIONSHIPの開催など、東プレ株式会社様のタイピングコミュニティを後押ししようとして下さる姿勢は本当に有難く、頭が下がるばかりです。
また、東プレ株式会社様の協力者様からも、配信スタジオのご用意など様々なサポートを頂きました。
今回は誠にありがとうございました。今後とも素晴らしい製品の開発をよろしくお願いします!
また、遊舎工房様にも、店頭にチラシを置かせて頂きました。
快くご対応下さり、誠にありがとうございました。
Daihukuさん
2 日間一緒に会場にいて、素晴らしい生配信を実施して下さいました。
配信に関わる技術や気配りなども大尊敬に値するのですが、何より、色んな人とポジティブに交流して場を盛り上げる姿がすごく素敵な方でした。
本当にありがとうございました! これからも仲良くしてください!
運営のたのんさん、白狐さん
本当に、本当に、マジで、ありがとうございました。
お二人がいなければ、イベントの形は相当に様変わりして、色々なところに大きな不満が残る結果になっていたと思います。
様々なところで助けて頂いたのですが、特に挙げるとすれば……
たのんさん
- 素晴らしいアイスブレイクのアイディア
- 参加者の交流がすっごく活発に行われた今回のイベントの立役者は、これだったと思います。名前を呼ばせることで自然と交流が深まるアイスブレイクのアイディアは、様々なイベントを経験されたたのんさんならではと思います。
- きめ細かい対応
- 私はひじょーに大雑把なところのある人間(長所でも短所でもあると思ってますが)なので、たのんさんがキッチリ細かいところを埋めてくれることに非常に助けられました! 主催者が埋めるべきという説もあるのですが、やはり人には向き不向きがあるので、今後もたのんさんに足を向けて寝ないようにしたいです。
白狐さん
- フットワークの軽さ
- ガンガン意見を出して、ガンガン手を動かして、物事を前に進めていく力に非常に助けられました。完全なるゼロから作り上げたイベントなので、白狐さんのパワーとスピードのおかげで色んなアイディアが形になっていったと思います。
- 発表会の進行
- 開発参加者達が 2 日間ずっと魂を削り続けて作り上げた作品を、生配信ありでリアルタイムに発表していくわけなので、かなりの重要事項でした。これをほぼ全面的に仕切ってもらったので、主催者の私としては非常に助かり、自分の開発を行うことができました。これを任せられる人はそうそうおらず、ぜひ今後も頼らせて頂きたいですので、今後も白狐さんに足を向けて寝ないようにしたいです。
twitter, Discord, YouTubeなどで反応して下さった方々
インターネットを通して KIH を盛り上げてくれた皆さんにもお礼を言いたいです。
会場で発表会をやっている時に YouTube にコメントを頂いたり、同時接続数が伸びたりする度に、Daihuku さんから「こんなコメントが来てますよ!」などと言われたりして、とても嬉しかったです。
また、準備中に「つら……」という気持ちになることが多々ありましたが、twitter や Discord のコメントなどに非常に勇気づけられました。
誠にありがとうございました!
今後の展開について
何かをやります!!
次回も「ハッカソン」という形を取るかどうかは分かりません。
コミックマーケットのような「展示会」形式を取るかもしれないですし、例えば「2週間の開発期間(Discordでの継続イベント)からの展示会(オンサイト1日)」といった独自の形式を取るかもしれません。
ともかく、以下のことだけは、私の頭の中で決定しています。
楽しかったから、来年もなんかやるぞ!!
ぜひ、今後もテルに対するご理解、ご協力、ご応援、ご声援、ご指導、ご容赦のほど、よろしくお願いします!